このテストがなければ世の中は大混乱!?EMC試験の概要と種類を知ろう

EMC試験ってどういう試験?

EMCとは、電磁環境両立性を意味する英語の頭文字から取った略称です。何だか意味が良くわかない言葉ですよね?でもそんなに難しいことではありません。どのような電子機器も大なり小なりのノイズ(電磁波)を発生しており、またノイズからの影響を受けています。そしてノイズの発生量が少なく影響を受けにくい製品は、EMC性能が高いということになります。EMC性能が完璧なことが理想ですが、現実にそのような製品を作ることは不可能。業界で許容出来る範囲を定め、その範囲に収まっているかどうかを調べることがEMC試験というわけです。

ノイズ発生量を調べるエミッションテスト

EMC試験において、対象の製品がどれだけのノイズを発生しているか調べることを、エミッションテストといいます。電気によって稼働する製品は、大なり小なりノイズを発生していますよね?このノイズの量が大きすぎると他の製品に悪影響を及ぼしてしまうため、エミッションテストによって線引きを行い、合否を判定するわけです。また、ノイズは空間を伝播するパターンと、有線を伝うパターンの二通りありますが、このパターン毎によっても測定方法は違います。いずれにしても、その計測方法は非常に細かく規定されていることが特徴です。

ノイズ耐性を調べるイミュニティテスト

EMC試験において、ノイズ耐性を調べることをイミュニティテストと呼びます。どれだけのノイズを発生しているかを調べるエミッションテストに比べて計測方法が多様なため、世界共通の規定はまだ十分整っていないのが実状です。たとえば静電気に対する耐性を調べるテストや落雷に近い負荷を与えるテスト、スマートフォンから発せられる周波数に近いノイズを飛ばすテストなどがあります。いずれのテストも、外部から飛んでくる関係のないノイズを完全に遮断する電波暗室と呼ばれる特殊な部屋で実施されます。

EMC試験とは電子機器などが機器内部もしくは外部からの妨害電磁波に対して、機器の機能、動作が阻害されないかを計測する耐性試験のことを言います。